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男子だけに独占させておくのはもったいない…!プラモデルづくり

ある意味、〝オタク的男子の専売特許〟とも思えるプラモデルづくりと、目の前の女性雑誌から抜け出たように、と形容できそうなオシャレ女子が結びつかない。

そう正直に伝えると、大川綾乃さん(29歳・仮名)は、「でも、幼い頃から素地はあったんですよ」と笑いながら答えてくれました。

大手飲料会社に勤める綾乃さんは、三姉妹の末っ子。家には姉妹それぞれのドールハウスがあって、三つのドールハウスを繋げると、芸能人も大勢住まうという、高級住宅のような大邸宅ができるという仕組み。

「遊びに来た友だちは狂喜乱舞していましたね。みんな自分の持っている人形を持参してきて、超時間、飽きずに遊んでいました。でも、私はドールハウスより、男きょうだいのいる友だちの家にある小ぶりのジョイントブロックが気になっていて仕方ない…。大ぶりのジョイントブロックなら、我が家にもあったんです。でもあの小さめのジョイントブロックというのは、なぜか男の子専用のオモチャ、という感じでしたね…。ドールハウスやおままごとなんかが女の子専用のオモチャ、とカテゴライズされているのだから、汽車のレール作りのオモチャや、小ぶりのジョイントブロックは男の子専用オモチャ、とカテゴライズされてても仕方ないのかも知れないけど…。でも、小降りのジョイントブロックで表現できる世界は、大ぶりジョイントブロックで表現できる世界とは比べものにならない…。ある友人宅の、小学校高学年のお兄さんが持っていた、超小ぶりのジョイントブロックは、ドイツの古城や、映画に出てくる宇宙船などもつくられていて本当にスゴイ!と思いました。一度でいいから、触らせてくれないかなあ、と思っていましたが、〝オンナには触らせねえ。これは男の世界だ!〟なんて…(笑)。頑固なお兄さんでしたね」。

中学、高校と、運動系の部活に打ち込んだ綾乃さん。ブロック熱はおさまっていたようです。ところが、あるとき、試合中、足にケガを負ってしまい、医者から一ヶ月ほどの安静を言い渡されたとき、思いがけず、ブロック熱が再燃。

「とにかく、やることなくてヒマだなあ…、と。そのとき、思い出したんですよね!子ども時代、憧れていたジョイントブロックのことを…。ちょうどヒマだし、城でも宇宙船でも、なんでもいいから、なにか大作をつくってみたい、と思ったんです」。

でも、ジョイントブロックは完成したあと、結構幅を取ることが分かり、断念。「そこで思いついたのがプラモデルなんです」。

最少部品で緻密な作品をつくりあげる。「極小ジョイントブロックの比ではないくらい、小さいパーツを組み立ててつくるので、できあがり寸法も、ブロックよりはるかに小さい。しかも、より精密な表現ができるとあって心が躍りました!」。

それ以来、ひとりの愉しみとしてプラモデルづくりをコツコツつづけているという綾乃さん。

「プラモデルの主流は、人気アニメのロボットみたいですけれど、最近は女子向け?っていうのかしら、食べ物とか、かわいらしいキャラクターのものもあるんですよ。でも私は昔ながらの、お城と船が好きですね。でも、根がミーハーなので、人気映画でお馴染みの城とか、海賊船とか、つくっています…。あのハリウッドの人気俳優がここで…、なんて思うと心が躍りますよね。男子だけに独占させとくのは、ホントもったいない!趣味がない、なんて嘆いてる女性、手芸や料理より、断然プラモデル作りをオススメします!」と熱く語る、綾乃さんなのでした…。