意外にも、ひとりでするピクニックが楽しい…、その理由って?

中田響子さん(38歳・仮名)のマイブーム。それは、「ひとりピクニック」なんだとか。

どのようなきっかけでひとりピクニックを?

「私、カフェでお茶するのがものすごい好きだったんですね。愛犬を散歩させながら、オープンテラスでお茶飲む、って休日の理想のスタイルだったんです」。

でも、あるとき、体調を崩してしまい、会社を長期欠勤。挙げ句、退職する羽目に陥ってしまった。

「さほど、給与がよかったわけでもないし、好きな仕事だったわけでもなし、思い入れもな〜んにもない会社だったので、退職して、落ち込んだり、凹んだり、ということは一切なかったんですが、しばらくの間は、ものすご〜い金欠だったんですよ…。退職金もわずかばかりには出ましたし、貯金もまあ、あることにはあった。でも今、これらをパーッと遣ってしまったら…。先行きも見えないし、なんだか怖いな、って。とりあえず、次の仕事がきちんと決まるまでは、お金もないんだから倹約していこう、と」。

カフェでお茶を飲む、というのが響子さんの休日の日課でしたが、「実は、カフェ通い一回につき、平均1000円程度くらいかかっていた。これ、結構もったいない金額だな、と。仕事してるんだったら、週末のそれくらいのプチ贅沢、自分へのご褒美だわ、って割り切れるんだろうけど、当時は無職だったから…。そうだ!コーヒー豆を買って、自分で挽いて、コーヒーを丁寧に淹れて、…それ、ポットに詰めて持って行ったらいいかも!そう閃いたんです」。

自分で焼いたクッキーも一緒に携えて行った。「これがね…。このひとりと一匹のコーヒーブレイクが、なんとも、開放的で、気持ちよかったんです。犬連れだからって、いつも、カフェのオシャレなオープンテラスにこだわっていたけど、オープン度でいったらこのピクニックの方が断然上じゃない?って」。

お金はさほどかかっていないにも関わらず、実に贅沢な気分、時間が過ごせたのだ、と言います。「時間は気にしなくていいし、コーヒーもたっぷり飲める。ミルクも砂糖もお好みで…、使い放題です」。

そして…。「次の仕事はありがたいことにすぐに決まったんですよ。お金をつかわないでも心の贅沢はできるんだ、ってことが分かったから、給与は高くなくても、休みができるだけ多めに取れる会社、って自分の就職先へのベクトルが定まっていたせいもあります」。

給料がある程度入るようになったから、またカフェ通いを再開してみてもよかったのだけど、「カフェで飲むコーヒーより、自分で淹れたコーヒーの方がよっぽどおいしいな、と感じてしまって…。できるだけ、いい豆を買うことも覚えましたし」。

今はピクニックでつかう用具を、あちこちで吟味する日々なのだと言う。コーヒーや紅茶を入れるポット、耐熱性のガラスのコップ、芝生の上に敷く保温マット。「先日は、少し早起きして、朝ご飯を公園で食べました。そのときは、コーヒーじゃなく、あったかいほうじ茶と炊きたてごはんのおむすびを携えて行きました。これも実においしかったですねえ!今度は味噌汁も持参しようかしら」。

努めて運動をしようとしているわけではないが、そうやってピクニックがてらに外に出ていて、自然と楽しく、けっこうな距離を歩いているせいか、心身共に健康になった気がする、と響子さん。

「ひとりピクニックってなんだかいいこと尽くめでしょ?」そう笑顔を見せてくれました。

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