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知識の殿堂!地元や都会の大型図書館で〝主〟になってみる!?

「子どもの頃から図書館が好きで図書館に住みたい!と思っていたくらい」と、安川基子さん(41歳・仮名)は目を輝かせて語ります。

「当時は家の近くに図書館がなくて…。自宅から歩いて五分の停留所に1時間に一本来る、バスに乗って、10分弱ほどの距離にあったんですけれど、バス代がもったいないから、歩いて日参していました。「あら、また来たの?」と図書館スタッフとはほぼ全員顔見知りでした!」。

やはり、そこでよく見かける小さな子に自発的に読み聞かせなどしていたことも。「子どもたちにとても喜ばれてね。常連さんができたりしました」。

そんな縁もあって、学生時代は、図書館スタッフとして働きました。「そこで地下書庫などに入れてもらえたのが、なによりの収穫でしたね!」。

通常、地下書庫は図書館員でないと入れません。地下書庫には、今、一般利用者が手に取ることができ、貸し出し可能である本以外の図書館の蔵書がズラリ、と並べられているんだとか。

「圧巻ですよ〜。フランスの小説で、オペラ座に住み込んでいる怪人の話、ミュージカルや映画にもなった有名なの、あったでしょう?ああいう感じで、図書館の地下書庫にも怪人っているんじゃないか?って思っていました。だって、これだけの蔵書数です。一生ここにいたってぜったいに退屈しないですよ!とにかく、だだっ広いから、運動もできるし…。階段の上り下りだけでも筋トレになります」。

オペラ座の地下には、川(下水)が流れていてボートで人が渡っていくというようなシーンがありました。「本は水、湿気には弱いから、川はダメですよね。自転車とか、キックボードとか、いっそ、トロッコ、頭上から見渡せるロープウェーみたいのはどうでしょうかね?」。

本好きで、元来空想好きだという、基子さんの妄想は止まりません。

「将来はぜったい図書館で働きたい!と思っていたんですが…」。なぜかアパレルに就職してしまったという基子さん。

でも、本好きであることは十数年来ずっと変わらず、今も地元の図書館には日参しているんだそう。

「知り合いと一緒に図書館に行きますと、喜ばれますね。どこになんのジャンルの本が置いてあるか、だいたい場所を記憶してますから。〝効率的に本を探せる!〟って…」。図書館スタッフより詳しいときもあるのだとか。

国内蔵書のすべてが収納されている、都内の大図書館も大好きだと言う。「ここは、書庫が自分の目で見られないのが残念…。でも、その年に出版された本のリストを眺めているだけで、ウキウキしてきます。図書館独特の匂い、この図書館が建てられた当初の時代の空気をヒシヒシと感じられるいかめしいつくりも好みです」。

休みの日は、もちろん、大好きな図書館巡り。誰か、友人と一緒に行くことは?

「ありません。あくまで自分のペースで本を見たいので…。私、途中から、空想、妄想に耽ってしまいますから、一緒にいる人は相手してもらえないでつまんないと思いますよ?」。

しかし、本の造詣が深く、図書館の情報にも詳しい基子さん。友人には事欠かない。

「ひとりの時間ももちろん大事ですが、友人と共有する時間も大事にしています」。

その際は、やはり本好きな人がいいですか?

「いえいえ!本好きと限らず…。人って誰しも一冊の本みたいなものですよ?どんな人にも人生があります。見せかけだけも、その人の〝見せたい自分〟みたいなものも面白いし、もちろん、深い話ができる人も面白いし…」。

なんにでも好奇心旺盛な基子さんでした。