自分へのご褒美!予約の取れない有名フレンチの予約を取ってみる

「若い頃、家族で外食すると言ったら、祖父の代から通っている老舗のうなぎ屋か、回転寿司、チェーン店のファミレス、ファストフード…、それくらいの選択しかなくて、高級フレンチを家族でゆったり楽しむとか、そういうオシャレな家庭ではなかったですね」。

そう語るのは、うなぎの名産地、静岡出身の、和田桃子さん(36歳・仮名)。フレンチを頂くのは友人の結婚式の披露宴、くらいしか機会がなかったと言います。

それが今では、おひとりさまフレンチに目覚めた?

「ええ!」瞳を輝かして桃子さんはつづけます。「ひとりで愉しむなら断然、フレンチですね!」。

恋人と一緒にスイートな時間を愉しむ、というような発想は?

「皆無ですね…」。恋人はいるんでしょう?「いますけど、恋人とは、居酒屋とかで十分ですね。彼にはフレンチとか、そういうオシャレなの、まったく似合わないタイプの人なんです」。ひとりフレンチ通いは彼には内緒?「もちろんです!言ったら怒られそう…。〝ひとりでフランス料理なんてもったいない!贅沢は敵だ!〟みたいな…」。そういうタイプ?「ええ。そういうタイプの、彼です」。

フレンチを一緒に愉しめるような恋人の方がいい、とかそういう願望はないんですか?

「ないですね〜…。と言うのは、私、子どもの頃から、フレンチとか行き慣れてた人じゃないんで、マナーとかにまったく自信がない…。一緒に行った人がめちゃくちゃフレンチ慣れしていて、同伴している私のマナーにいちいち難癖をつけてきたら…。難癖をつけないまでも、内心、〝チッ〟と舌打ちしてるとか…。そういうの、考えると、あ〜、無理です!フレンチはひとりでいい!」。

オイシイのに?

「オイシイから!オイシイし優雅だから。だからこそ、ひとりで愉しみたい。この時間をひとりで占有したい」。

おひとりさまは、フレンチレストランで嫌がられませんか?

「聞いてみたんですよ。某有名シェフのいる店で、予約するときに」。

そうしたら?

「まったく構わない。おひとりさま分、注文してくださり、召し上がって頂ける分には、おひとりさまで来て頂くことも、まったく差し支えない、と。そういうことでした。さすが、超一流店。対応もさすがでしたよ!ますます、あのシェフのファンになりました。…会ったことないけど!」。

いつもは、行きつけのビストロフレンチで食事をすると言う桃子さん。「ビストロはお値段も手軽ですし、気さくですよね。行き慣れているから、スタッフの対応も分かっている。お馴染みさん、特典みたいな、オイシイ思いをすることもあります」。

具体的にはどんなことでしょう?

「ワインの残りをいただく、まかない食の味見をする…。そんなことでしょうかね?ビストロフレンチといえど、そのような体験できる人ってそう、なかなかいないと思うんですよ!お得ですよね」。

そうですね!ちょっと楽しそう。

「今度、予約が取れないフレンチに行くんですよ。なんと!3ヶ月後です!」。

え〜!そんな前から…。「3ヶ月待っても、行く価値はありますよ…。どうやら、カップルとかは3ヶ月待ち、とか言われると怯むらしいですよね!〝そのとき、つきあってるかどうか分からないし…〟って。そこんとこ、もう、おひとりさまの強みです。あとは、体調万全にして臨むのみ!」。

芝居やミュージカルなども、数ヶ月前からチケットを取って、その数ヶ月間ウキウキと過ごすものだから、それがフレンチであっても同じこと、と桃子さんは言います。「おひとりさまフレンチは、自分へのご褒美ですから、気合い入れますよ!」。

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