お目当てアーティストを生(ライブ)で堪能!ひとりステージ鑑賞

保田仁美さん(55歳・仮名)のひとりのお愉しみ。それは、ご贔屓アーティストの生姿を堪能できるライブ!アーティストと言っても、テレビで活躍するような有名人ではない。仁美さんから、ご贔屓アーティストの名前を何人か教えてもらったが、誰ひとり、名前を聞いて顔を思い浮かべることのできる人はいない。かなりマニアック!?

「私も昔は、男性タレントばかり多数抱える有名芸能事務所のアイドルグループのひとりのめちゃくちゃファンで…。おっかけとかしていたんですよ!」。

当時は、某有名芸能事務所でも、おっかけに対しておおらかな時代。「事務所の研修生みたいなコたちとなら、一緒にお茶したり、先輩の人気タレントの情報をこっそり教えてくれたり…、オイシイ思いもしたこともあります」。

でも、いちばんのお目当ては。テレビや映画、アイドル雑誌にバンバン出まくってるトップアイドル。「一生懸命出待ちしてても、最前列までは行けない…。でも、遠くてもいいんです。生で見れるなら…」。

乙女チックな青春時代を過ごしてきた仁美さん。今はテレビや雑誌で大活躍するような歳旬の人気アイドルじゃなく、そう知名度の高くないアーティストの追っかけに…。それはなぜ?単純に好みだったから?

「そうですねえ…。ファンなのにそんなこと言ってしまったらどうよ?ってこと、あえて言わせていただくと、歳旬のトップアイドルと、私がおっかけしているようなヒジョーにマイナーなアイドルって、やっぱりオーラが違います。マイナーアイドルがどんなに頑張っても、あのトップアイドルの輝き、オーラは出ないんですよね…。トップアイドルだった人だって、旬を過ぎればただの人。一般人に比べたら、そこそこカッコイイ人、ではあるけれど、最盛期のオーラはない…。若い頃は、そのオーラがたまらなかった。眩しいオーラに輝くご贔屓アイドルを見ているだけで、そのオーラの余波なのか、確実に元気がもらえた。ただの一般ピープルの自分でも、ちょっとだけ自信が持てるような気がした。…だけど」。

そう、所詮、彼は100万人の恋人。ホントに100万人のファンがいるかどうかは不明だけど、そんな感じ。100万分の一、ってどうよ?クラスでいちばん目立たないコたって、せいぜい男女共学クラスなら、40人のうち半数が女子として、20番目。20番目でも十分遠いのに、10万分の1ってどうよ?どうなのよ!?唐突に思ったという、仁美さん。

「もう少し、人気度の低いアイドルなら、割合は低くなり、可能性も高くなりますよね?さらにマニアックな人、もっとマニアックな人、と探しているうちに…」。今、ファンであるアーティストたちにたどり着いたのだと言う。

「光り輝いてはいないけど、頑張ってる彼らから、元気もらえます!ずっと応援しつづけて、人気とか出ちゃったりしたら、応援のしがいもあったというものですよね!競争率高くないから、ライブは最前列で見れるし、直接本人にプレゼント渡したり、話もできる。ボディタッチもこっそり、…本人に嫌がられてるかも知れないけど」。

そんな愉しみを持つ、仁美さん。ライブに行くのは、いつも必ずひとりだと言う。「ファン同士でなれ合いたくないんです。抜け駆けとかされたらイヤだし…」。

会社の同僚とか、友人は誘ったりしないの?「誘いませんよ〜。こんなマニアックなアーティストのライブ、お金払ってまで見たい人いませんよ〜。当然、いつもひとりです!」。

しかし、それこそがファン冥利に尽きると言う。「私だけの彼、という感じでね…。独り占めです」。仁美さんの顔、本当にしあわせそう!

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